地元なじみ。

塾内で部活の話が出ることはあるけれど、直接早川くんに話したことはないはず。
なぜなら気持ちを自覚して以降、早川くんとの会話は数えるほどしかなく、恥ずかしながらその全部を覚えているから。

私は塾での会話に聞き耳を立てて、早川くんがバスケ部、ちなみに平塚くんと三島くんがサッカー部ということは知っていた。
早川くんも同じように私と梓ちゃんの会話が聞こえていて、もしそれで覚えていてくれてなら嬉しすぎる。

そういえば、制服初めて見た。
塾には1回家に帰ってから来ているみたいで、いつも私服だったから。ちなみに私もそう。
似合ってるな……いいな、同じ学校だったらいつでも見られるんだよね。

試合……出るのかな。1年生だからあまり出ないかな。
……見たいな。

「男子練習試合なんだね~」
「ね、ちょっと見ていかない?佐藤先輩のカッコイイプレー見たくない?」
「いいね!行こうよ!あかりは?」
「みんな行くなら行こうかな」

ちょうど良いタイミングで仲間のナイスな提案。当然、乗っかった。
見かけはクールを装いつつ内心は、やったー!!と大喜びしながら。


< 26 / 92 >

この作品をシェア

pagetop