御曹司の契約妻が本物の妻として愛されるまで
00 プロローグ
「んっ……ぁ、蓮、さん……」
互いの呼吸が咥内で行き来する。
彼の熱い吐息を感じながら、私はぎゅうっと彼の背中にしがみついた。
甘さよりも獰猛さのほうが勝つキスに、頭がくらくらする。
とっくの昔に、理性の糸はぷつりと切れていた。
「蓮さん、これ以上は……っ」
「ごめん、千尋……いまさらやめられない」
逃さないと言わんばかりに鋭い目で見つめられて、心臓がどくりと音を立てる。
彼は汗ばんだ手のひらで私の頬を撫でると、張り付いた髪を指ではらった。
たったそれだけのことなのに嬉しくてしかたがなくて、無意識に彼の手にすり寄ってしまう。
彼は可愛いと一言つぶやくと、ぢゅうっ、と下唇を吸い上げた。
徐々にまた深いキスへと変わっていく予感に身体の芯が痺れる。
――これからすることは契約違反だ。最後までシたら、きっと後悔する。
私は彼の、お飾り妻なのだから。
こんなことをしたって、彼の想い人にはなれないのに。
そう頭ではわかっていても、彼から与えられる熱を拒みきれない。
私は彼から送られるキスを受け入れると、シーツの海に身を投げ出した。
互いの呼吸が咥内で行き来する。
彼の熱い吐息を感じながら、私はぎゅうっと彼の背中にしがみついた。
甘さよりも獰猛さのほうが勝つキスに、頭がくらくらする。
とっくの昔に、理性の糸はぷつりと切れていた。
「蓮さん、これ以上は……っ」
「ごめん、千尋……いまさらやめられない」
逃さないと言わんばかりに鋭い目で見つめられて、心臓がどくりと音を立てる。
彼は汗ばんだ手のひらで私の頬を撫でると、張り付いた髪を指ではらった。
たったそれだけのことなのに嬉しくてしかたがなくて、無意識に彼の手にすり寄ってしまう。
彼は可愛いと一言つぶやくと、ぢゅうっ、と下唇を吸い上げた。
徐々にまた深いキスへと変わっていく予感に身体の芯が痺れる。
――これからすることは契約違反だ。最後までシたら、きっと後悔する。
私は彼の、お飾り妻なのだから。
こんなことをしたって、彼の想い人にはなれないのに。
そう頭ではわかっていても、彼から与えられる熱を拒みきれない。
私は彼から送られるキスを受け入れると、シーツの海に身を投げ出した。
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