魔法界へ戻るには、みんなを助けることが重要です!? 〜困っている男の子を助けたら、イケメン4つ子と同居することになりました(ただし、問題しかありません!)〜
「おーい、夏樹っ!」
ドンドンドンと激しくドアを叩く春人くん。
彼の突然の行動に、ギョッとした。
「ちょっ……! ちょっと、春人くん!?」
「ったく……仕方ないな」
ハァ、とため息混じりに言うと夏樹くんの部屋に入って行った。
良いの……!?
返事、してないのに!?
戸惑いながらも、ズカズカと中に入っていく春人くんの後ろをついて歩いた。
すると、夏樹くんは机に向かって勉強していた。
しかし、勝手に入った私達に意識が向くことはなく、カリカリカリとペンが走る音が部屋に響く。
そんな夏樹くんに近付き、春人くんが大きく息を吸い込んだ。
「なーつーきっ!」
「うおっ!?」
大きな声で話しかけると、ビクッと肩が大きく揺れた。
「びっくりした……なんだよ、お前ら。勝手に人の部屋に入りやがって」
ギロリと鋭く睨まれた。
「勝手にって……僕は何度もノックした。外から声もかけた。それなのに、反応しなかったのは夏樹だろ?」
「……全然気づかなかった」
あれほど大きな音を立てていたにも関わらず、驚いてる彼にこちらがビックリした。
「ほら、これ。マホちゃんからの差し入れ」
「あ、あぁ……どうも」
「夏樹、少しは息抜きしろよ。ってことで、マホちゃん。夏樹の癒し係よろしくっ」
「「……えっ!?」」
そう言って、春人くんは私を部屋に残して出て行ってしまった。
