腹黒王子の愛は、激甘でした。
18話 学年リレーの行方
ピストルの音と共に走り出した3年生たち。
青蘭高校では各学年7組まであるため組の色ももちろん7色ある。
全7チーム中現在の黄色組の順位は2位と順調なスタートを切っていた。
やっぱり最高学年である3年生の走りは圧巻でどんどんとバトンが引き継がれていく。
大体半分の人が走り終わり、リレーも後半に差し掛かってきたところで事件は起きた。
黄色組の人がバトンパスに失敗して大幅に遅れを取ってしまったのだ。
先頭を走っている赤組との差は約半周。
差は中々埋まらないままアンカーの先輩たちの出番が迫ってきていた。
そして赤組は1位をキープしたまま廉先輩へとバトンが渡った。
廉先輩は余裕の走りで2位との差を広げていく。
廉先輩の走りに観客は釘付けで女子たちからは黄色い歓声が沸き上がっている。
その盛り上がりとは対照的に黄色組には諦めムードが漂っていた。
するとついに黄色組も赤組に約半周の差をつけられながらも颯汰先輩へとバトンが渡った。
アンカーは他の人よりも距離が長い丸々1周走ることになっていて、廉先輩はもう残り半周でゴールという絶望的な状況。
誰もが黄色組の負けを確信しようとしたその時、会場が一気に静かになった。
女子たちの歓声も、選手たちへの応援の声も全てが消えた。
その理由は…颯汰先輩の走りが異次元過ぎたからだ。
颯汰先輩は驚異的なスピードでどんどん加速していく。
約半周という差をものともせずぐんぐん順位を上げていき、ついに2位にまでおどりでた。
最後は廉先輩と颯汰先輩の一騎打ち。
ゴールまであと100mくらいだ。
2人の一騎打ちに誰もが固唾を飲んで見守る。
廉先輩ももちろん速くて中々距離が縮まらず、ゴールまで残り50m。
私はいてもたってもいられなくて
「颯汰先輩!頑張れー!!!」
と全力で応援した。
すると颯汰先輩はラストスパートで更にスピード上げていき、なんとゴール目前で廉先輩を抜き1位でゴール!
辺りにはゴールを知らせるピストルの音が鳴り響く。
次の瞬間、ワァっと一気に盛り上がった。
「会長の走り、エグイって…!」
「きゃ~!!さすが会長!かっこよすぎる~!」
会場は颯汰先輩を称える声でいっぱいだ。
しかしそんな中で私は複雑な気持ちでいた。
なぜならさっき颯汰先輩が廉先輩を抜いた時、廉先輩は諦めたような、傷ついたようなそんな…とても苦しそうな顔をしていたから。
(廉先輩…大丈夫かな…?)
廉先輩への不安は膨らんでいくばかりだったけれど、次は私たちのクラスの番だ。
私は、今は目の前のことに集中して後で聞きに行ってみることにした。
青蘭高校では各学年7組まであるため組の色ももちろん7色ある。
全7チーム中現在の黄色組の順位は2位と順調なスタートを切っていた。
やっぱり最高学年である3年生の走りは圧巻でどんどんとバトンが引き継がれていく。
大体半分の人が走り終わり、リレーも後半に差し掛かってきたところで事件は起きた。
黄色組の人がバトンパスに失敗して大幅に遅れを取ってしまったのだ。
先頭を走っている赤組との差は約半周。
差は中々埋まらないままアンカーの先輩たちの出番が迫ってきていた。
そして赤組は1位をキープしたまま廉先輩へとバトンが渡った。
廉先輩は余裕の走りで2位との差を広げていく。
廉先輩の走りに観客は釘付けで女子たちからは黄色い歓声が沸き上がっている。
その盛り上がりとは対照的に黄色組には諦めムードが漂っていた。
するとついに黄色組も赤組に約半周の差をつけられながらも颯汰先輩へとバトンが渡った。
アンカーは他の人よりも距離が長い丸々1周走ることになっていて、廉先輩はもう残り半周でゴールという絶望的な状況。
誰もが黄色組の負けを確信しようとしたその時、会場が一気に静かになった。
女子たちの歓声も、選手たちへの応援の声も全てが消えた。
その理由は…颯汰先輩の走りが異次元過ぎたからだ。
颯汰先輩は驚異的なスピードでどんどん加速していく。
約半周という差をものともせずぐんぐん順位を上げていき、ついに2位にまでおどりでた。
最後は廉先輩と颯汰先輩の一騎打ち。
ゴールまであと100mくらいだ。
2人の一騎打ちに誰もが固唾を飲んで見守る。
廉先輩ももちろん速くて中々距離が縮まらず、ゴールまで残り50m。
私はいてもたってもいられなくて
「颯汰先輩!頑張れー!!!」
と全力で応援した。
すると颯汰先輩はラストスパートで更にスピード上げていき、なんとゴール目前で廉先輩を抜き1位でゴール!
辺りにはゴールを知らせるピストルの音が鳴り響く。
次の瞬間、ワァっと一気に盛り上がった。
「会長の走り、エグイって…!」
「きゃ~!!さすが会長!かっこよすぎる~!」
会場は颯汰先輩を称える声でいっぱいだ。
しかしそんな中で私は複雑な気持ちでいた。
なぜならさっき颯汰先輩が廉先輩を抜いた時、廉先輩は諦めたような、傷ついたようなそんな…とても苦しそうな顔をしていたから。
(廉先輩…大丈夫かな…?)
廉先輩への不安は膨らんでいくばかりだったけれど、次は私たちのクラスの番だ。
私は、今は目の前のことに集中して後で聞きに行ってみることにした。