腹黒王子の愛は、激甘でした。
19話 信頼してる人
3年生の学年リレーが終わり今度は1年生の障害物競走だ。
障害物競争の内容はまず網をくぐって次にピンポン玉運び、そして最後に借り人を連れてゴールという流れ。
私は前から3番目のレースで刻一刻と迫る出番に心臓が止まりそうになるくらい緊張していた。
(やばい…!うまく走り切れるか不安になってきた…!)
頭の中がグルグルしてパニックになっていると、後ろから
「優!」
と、私の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
驚いて振り返ると、そこに立っていたのは、さっき競技が終わったばかりのはずの颯汰先輩だった。
少し息が上がったままだからきっと、終わってからすぐに来てくれたんだろう。
「颯汰先輩っ!どうしたんですか?」
私がそう聞くと颯汰先輩は少し恥ずかしそうにして、
「優が緊張してるように見えたから…応援しようと思って」
と優しく微笑んだ。
(か、可愛すぎる!颯汰先輩もこんな表情するんだ…!)
私は颯汰先輩の新たな表情を見れて、そして何よりその表情を向けてもらえることが嬉しくて胸がいっぱいになった。
「ありがとうございます!颯汰先輩のおかげで緊張もだいぶ解けました!」
私は感謝の気持ちを込めて満面の笑みを返すと、颯汰先輩は安心したように笑った。
「ならよかった。僕は優の事、応援してるからね」
「はい!颯汰先輩に応援もらった分、頑張ってきます!」
私はそう言ってスタート地点に向かった。
さっきまでの不安や緊張はなくなって、その代わりに頑張ろうという気持ちが沸き上がってくる。
誰かに応援してもらえる事がこんな温かくて嬉しいものなんだと改めて知ることができた。
いよいよ私が走る番になって私はスタートラインにつく。
「位置についてー!よーい、どん!」
スタートの合図が聞こえると同時に私は走り出した。
さっきの颯汰先輩の言葉が脳内に響く。
『僕は優の事、応援してるからね』
その言葉が力強く私の背中を押してくれているような気がした。
私は網くぐりや、ピンポン玉運びなどを順調にクリアし最後の関門である借り人のお題を引いた。
(お願い…!当たりのお題来て…!)
私が引いた紙に書かれていたのは
『信頼してる人』
私は真っ先に頭の中に浮かんだ人の元へ走る。
「颯汰先輩っ!一緒に来てください!」
そう叫ぶ私に、颯汰先輩は目を大きく見開かせて驚いている。
驚きながらもこっちへ来てくれる颯汰先輩の手を引いて私は1番でゴールした。
「そ、颯汰先輩!ありがとうございます!1番ですよ!」
私はつい嬉しくて笑顔で振り返ると颯汰先輩の様子がおかしいことに気が付いた。
「颯汰先輩…?」
心配になって俯いている颯汰先輩の顔を覗き込んで私はびっくりした。
なぜなら颯汰先輩が顔を真っ赤にしていたから。
私が驚いていて固まっていると、颯汰先輩が口を開いた。
「その…手…」
私は颯汰先輩の言葉で初めて私たちが今、手をつないでいることに気づいた。
「す、すみません…!必死すぎてつい…!」
私が急いで手を離すと、颯汰先輩は
「ぜ、全然大丈夫だよ…!急すぎてちょっとびっくりしただけだから!」
と、顔が赤いままあたふたしていた。
その反応に私もつられてだんだん顔に熱が集まっていく。
(いつも爽やかな颯汰先輩があんな真っ赤になるなんて…!)
私は颯汰先輩との距離が深まっていくような気がして嬉しくなった。
体育祭はまだまだ始まったばかり。
体育祭がどんな風になるか私は更にワクワクしていた。
障害物競争の内容はまず網をくぐって次にピンポン玉運び、そして最後に借り人を連れてゴールという流れ。
私は前から3番目のレースで刻一刻と迫る出番に心臓が止まりそうになるくらい緊張していた。
(やばい…!うまく走り切れるか不安になってきた…!)
頭の中がグルグルしてパニックになっていると、後ろから
「優!」
と、私の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
驚いて振り返ると、そこに立っていたのは、さっき競技が終わったばかりのはずの颯汰先輩だった。
少し息が上がったままだからきっと、終わってからすぐに来てくれたんだろう。
「颯汰先輩っ!どうしたんですか?」
私がそう聞くと颯汰先輩は少し恥ずかしそうにして、
「優が緊張してるように見えたから…応援しようと思って」
と優しく微笑んだ。
(か、可愛すぎる!颯汰先輩もこんな表情するんだ…!)
私は颯汰先輩の新たな表情を見れて、そして何よりその表情を向けてもらえることが嬉しくて胸がいっぱいになった。
「ありがとうございます!颯汰先輩のおかげで緊張もだいぶ解けました!」
私は感謝の気持ちを込めて満面の笑みを返すと、颯汰先輩は安心したように笑った。
「ならよかった。僕は優の事、応援してるからね」
「はい!颯汰先輩に応援もらった分、頑張ってきます!」
私はそう言ってスタート地点に向かった。
さっきまでの不安や緊張はなくなって、その代わりに頑張ろうという気持ちが沸き上がってくる。
誰かに応援してもらえる事がこんな温かくて嬉しいものなんだと改めて知ることができた。
いよいよ私が走る番になって私はスタートラインにつく。
「位置についてー!よーい、どん!」
スタートの合図が聞こえると同時に私は走り出した。
さっきの颯汰先輩の言葉が脳内に響く。
『僕は優の事、応援してるからね』
その言葉が力強く私の背中を押してくれているような気がした。
私は網くぐりや、ピンポン玉運びなどを順調にクリアし最後の関門である借り人のお題を引いた。
(お願い…!当たりのお題来て…!)
私が引いた紙に書かれていたのは
『信頼してる人』
私は真っ先に頭の中に浮かんだ人の元へ走る。
「颯汰先輩っ!一緒に来てください!」
そう叫ぶ私に、颯汰先輩は目を大きく見開かせて驚いている。
驚きながらもこっちへ来てくれる颯汰先輩の手を引いて私は1番でゴールした。
「そ、颯汰先輩!ありがとうございます!1番ですよ!」
私はつい嬉しくて笑顔で振り返ると颯汰先輩の様子がおかしいことに気が付いた。
「颯汰先輩…?」
心配になって俯いている颯汰先輩の顔を覗き込んで私はびっくりした。
なぜなら颯汰先輩が顔を真っ赤にしていたから。
私が驚いていて固まっていると、颯汰先輩が口を開いた。
「その…手…」
私は颯汰先輩の言葉で初めて私たちが今、手をつないでいることに気づいた。
「す、すみません…!必死すぎてつい…!」
私が急いで手を離すと、颯汰先輩は
「ぜ、全然大丈夫だよ…!急すぎてちょっとびっくりしただけだから!」
と、顔が赤いままあたふたしていた。
その反応に私もつられてだんだん顔に熱が集まっていく。
(いつも爽やかな颯汰先輩があんな真っ赤になるなんて…!)
私は颯汰先輩との距離が深まっていくような気がして嬉しくなった。
体育祭はまだまだ始まったばかり。
体育祭がどんな風になるか私は更にワクワクしていた。