-悪魔の花嫁-
検査をした。女医さんからエリアルを呼ぶよう言われた。
廊下に出ると、壁によりかかっているエリアルがいた。
「エリアル!呼んでるよ」
エリアルとの子供出来てればいいな…自分たちで育てたい!
「検査結果…」
「早く言えよ!」
「はいはい……おめでとう!!」
…‘おめでとう’ってことは…?!
「エリアル!!」
嬉しくて、エリアルに抱きついてしまった。
「本当か?」
「ええ。早く上の役員たちに知らせなさい。新魔王の誕生を…」
「上には知らせない。」
エリアルは嬉しい声とは一変、真面目で低い声で女医さんに言った。
「何言ってるの?」
「マキと育てたい。」
「無理よ!上の者たちに逆らえないわ!」
子供…育てること出来ないの?
「貴様、俺を誰だと思ってる?」
エリアルは女医さんを睨みつけた。
「五大貴族の権力でも使うの?」
「まぁ、見てろよ」
ニヤリと笑って、部屋を出た。
大丈夫何だろうか…?