-悪魔の花嫁-

エリアルは、外で待っとくように言われてたけど、女医さんに事情を説明して中に入れてもらっていた。




数時間が経って…


「頭が出てきた!もうちょっとだよ!!」

「う、うん。」


 子供が生まれた瞬間、悪魔にされるんだよね…?悪魔になって大丈夫かな?






「エリアル!もう少しだから!準備してなさい!」

「あぁ…」

エリアルと女医さんの話が聞こえる。


「マキ!がんばれ!もう少しだ。」






「生まれるわよ!」

エリアルがナイフで腕を切りつけて、自分の血を口に含んだ。



赤ちゃんの産声が部屋に響くのと少し前に口をふさがれた。生暖かい物が口に流れてきた。



体か…熱い!!

焼ける!!










.




< 142 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop