電話越しで恋をした副社長から、突然プロポーズされました

入社して二ヶ月。
大手旅行会社で働いている私は、今年の新入社員だ。勤務地は札幌。
仕事内容は、店舗で働いているスタッフの事務的サポート。
そして東京の本社にいる副社長の補佐だ。
オフィスには、札幌所長と、会計課長、総務課長、企画課長のおじさまの役職者三人と、契約社員の私だけしかいない。
みなさん親切だが、いつも一人で寂しく働いていた。
実は来年の四月から北海道支社は東日本支社に吸収される。
実質、北海道支社は閉鎖ということになるのだ。閉鎖となると雑用がかなりあるらしく、私が北海道支社に配属された。
来年からはおそらく私も本社勤務になる。
「ふぅ」
上司に頼まれていた仕事を終えた。
次は副社長からお願いされた仕事をするため、札幌の地元の人しか知らないような名店をピックアップした。
家族と行くなら、デートなら、いろいろと設定をして書類にまとめる。
旅行会社を志望したのは、企画を担当する仕事をしたかったからだ。
なので今回副社長からお願いされた地元の人が好きそうなお店を探す仕事が楽しくてたまらなかった。
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