【完結】美容系開業医とワンナイト後結婚したら、溺愛されました!
そういえば、互いの名を知らないことに気づき、美雨はこの場で名を聞いてもいいのか一瞬悩む。
「あ、俺は一希。漢数字のいち、に希望の希って書きます」
「私は美雨です。美しい、に雨って書いて、美雨です」
「美しい雨……綺麗な名前ですね」
名前を綺麗、と言われて美雨は頬を赤らめた。
「ありがとうございます」
なぜ美雨がこのバーで気分転換をしているのか、彼の職業が開業医であること、初めて会ったはずなのに、なぜか既視感を覚えたこと。
「まだ飲める?」
「え? は、はい」
「じゃあ、マスター。ホワイトルシアンをふたつお願いします」
「かしこまりました」
ホワイトルシアン? それはどんなカクテルだろう? と疑問を抱く美雨。
出されたのは、黒と白がはっきりとした綺麗なカクテルだった。
「度数が強いので、お気をつけください」
ひそやかに美雨に耳打ちして、バーテンダーは離れた。