【完結】美容系開業医とワンナイト後結婚したら、溺愛されました!
「一希さんも、愛奈のことを助けないでくださいね」
「いくら義理の妹でも、自分の行いを反省しない人を助けることなんてないよ」
一希もまた、愛奈を助けるつもりがないことを伝えた。愛奈は大粒の涙をポロポロとこぼしながら、グッと拳を握りしめる。
「じゃあどうすればいいのよ! 愛奈、こんなお金なんて払えない!」
「これまで以上に働くのよ。今まで渡されたブランドものは売って、あとは働いて、働いて……自分の力でお金を返すの」
「いやよ! そんなの! 愛奈は可愛いから、みんな貢いでくれたんだよ!」
駄々をこねる愛奈に呆れて、頭痛がしてきた。
一希がスマホを取り出して、誰かに電話をかけ始めた。そして、「今から俺の家に来てほしいのですが、大丈夫ですか?」と尋ねている。
「はい。では……」
電話が終わり、時計を一度確認してから美雨のことを呼んだ。
「一希さん?」
「今から、きみのご両親が来るよ。伝えたいことを、考えていて」
美雨の両親に連絡していたらしく、それを知った愛奈は逃げ出そうとしたが、美雨にガシッと手首を掴まれてへたり込んだ。
(私が、両親に伝えたいこと……)
たくさんある。たくさんありすぎて、なにから伝えればいいのかわからない。
でも――一番に伝えたいことは、決まっている。
その気持ちを両親に話そうと決意し、両親が訪れるのを待った。