【完結】美容系開業医とワンナイト後結婚したら、溺愛されました!


 宇宙人、と言葉をこぼすと、愛奈がカッとしたようにテーブルをバンッと力強く叩く。

「誰が宇宙人よ!」
「いや、だってさ。自分に非があるのに認めないなんて、おかしな思考だろう?」

 笑い終えた一希は、瞬時に真顔になって愛奈を見て腕を組む。

「よくその性格で今までトラブルがなかったね」
「今までは、両親がなんとかしていたのかも……」

 愛奈に甘い両親だから、そういうトラブルが起きたとき、助け船になっていた可能性が高い。

 それだけの愛情を注がれながら、なぜこんなにも性格が曲がってしまったのだろうかと美雨はきゅっと唇を引き結んだ。

「愛奈はトラブルなんて起こしてない! あいつらが起こしているの!」
「……残念だわ、愛奈」
「お姉ちゃん?」
「あなたに良心のかけらがひとつでもあったなら、助けてあげたいと思ったかもしれない。でも今のあなたを助けたいとは、みじんも思わないの」

 愛奈のことを助けない。そうキッパリと言い切った美雨は、一希をまっすぐに見つめる。
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