【完結】美容系開業医とワンナイト後結婚したら、溺愛されました!


 美雨が淹れた緑茶をおいしそうに飲みながら、義母はチラリと美雨の様子をうかがっている。

 美雨は、自分になにか用があるのだろうかと首をかしげた。

「……美雨さん」
「は、はい」

 改まって真剣な面持ちになる義母。美雨は緊張したようにピンと背筋を伸ばして、次の言葉を待った。

「一希との新婚生活はどう? あの子に無理なお願いとかされていない?」

 問われた内容を理解するのに時間がかかった。パチクリと目を瞬かせて、美雨はふふっと笑い出す。

「大丈夫です。一希さんはいつも優しいので」
「あら、あの子甲斐性があったのね」

 くすくすと穏やかに笑って、義母は安堵したようにまぶたを伏せた。

「……あの、お義母さん。今日訪れたのは、私に聞きたいことがあったからではありませんか?」
「……バレちゃった? ちょっと、確認したいことがあってね」
「確認?」
「青泉家の方から、電話があったの。『お金を貸してほしい』って」

 美雨はぎょっと目を剥いた。まさか、染谷家の人にそんなことを言うとは思いもしなかった。
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