受付嬢なのに、清掃員から一途に溺愛されています ~タワマン最上階で猫と過ごす、秘密の恋~
 それからも、
 西条からは、
 何事もなかったかのように連絡が来た。

 猫のマルの写真と動画。
 どうでもいいような、仕事の合間の一言。

 《また、遊びに来ませんか》

 画面を見つめながら、胸の奥が落ち着かない。

 ……社長。

 その言葉が、
 頭の中で何度も浮かんでは消える。

 断る理由はいくらでも考えられるのに、
 相手は、この会社の社長だ。

 それに
 ――断りたくない自分も、確かにいた。

 少しだけ洒落たお菓子を買って、
 私は、あのタワーマンションへ向かった。
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