受付嬢なのに、清掃員から一途に溺愛されています ~タワマン最上階で猫と過ごす、秘密の恋~
 また社長の指名で、
 一緒に外出することになった。

 今度は、社長が沖縄への出張らしい。
 私は見送り役だと聞かされていた。

 ――見送り、必要?

 正直そう思いながらも、
 社用車に乗り込む。

 用意されていたのは、
 大きな外車の社用車だった。

 後部座席に座ると、
 革張りのシートが静かに体を包む。

 隣には西条さん。
 距離が近いだけで、無駄に緊張する。

 車は高速道路に入り、
 羽田空港へ向かって走り出した。

 窓の外を流れていく景色は、
 どこか穏やかで、
 まるで短いドライブのようだった。

 会話は多くなかったけれど、
 沈黙が気まずくない。
 それだけで、少し不思議な気持ちになる。
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