受付嬢なのに、清掃員から一途に溺愛されています ~タワマン最上階で猫と過ごす、秘密の恋~
 帰宅してから、
 違和感ははっきりしてきた。

 靴を脱いだ瞬間、
 足元がふわりと揺れる。

 喉が、少し痛い。

 「……疲れてるだけ」

 そう呟いて、
 夕食も簡単に済ませた。
 シャワーを浴びていると、
 湯気の中で、
 体がいつもより熱い気がする。

 ――でも、明日。
 明日だけは、
 どうしても休めない。

 私は風邪薬を飲み、
 資料をもう一度確認してから、
 早めに布団に入った。

 眠りにつく直前、
 胸の奥に小さな不安が残っていた。
< 36 / 59 >

この作品をシェア

pagetop