受付嬢なのに、清掃員から一途に溺愛されています ~タワマン最上階で猫と過ごす、秘密の恋~
 翌朝。
 目を覚ました瞬間、
 嫌な予感は、確信に変わった。

 体が、重い。
 頭が、ぼんやりする。
 体温計を見ると、
 微熱。

 ――それでも。
 私は薬を飲み、
 髪を整え、
 いつも通りの顔を作った。

 会社に着くと、
 何事もないように挨拶をする。

 秘書課の空気は、
 相変わらず整然としていて、
 誰も私の異変には気づかない。

 決まった時間になり、
 私は社長室へ向かった。

 「おはようございます」

 西条は立ち上がり、
 私を一度、じっと見た。

 「……大丈夫か」

 「はい」

 即答だった。
 でも、その声は、
 自分でも分かるくらい掠れていた。
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