受付嬢なのに、清掃員から一途に溺愛されています ~タワマン最上階で猫と過ごす、秘密の恋~
 ある日、秘書課長から声をかけられた。

  「森川。
   社長のスケジュール、
   再来週分まで確認しておいてくれるか」

 はい、と答えて、私は端末を開いた。
 一件ずつ、打ち合わせ予定を追っていく。

 平日。
 平日。
 ――日曜日。

 再来週の日曜日。
 笹山ホールディングス会長と会食。

 胸の奥が、ざわりと揺れた。
 ……日曜日に?
 わざわざ?

 嫌な予感を振り払うように、詳細を開く。
 出席者:四名+秘書一名
 ……秘書、一名。

 まさか、と思って視線を下げると、
 同行者の欄に、
 はっきりと自分の名前があった。

 森川 真菜。

 「……私?」

 思わず声が漏れる。

 課長に確認すると、
 申し訳なさそうに言われた。

 「日曜出勤になるが、すまない。
  相手は、笹山会長と、
  そのご息女だそうだ」

 ……ご息女。

 その言葉で、すべてが繋がった。

 これか。
 社内で囁かれていた、結婚の話。
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