受付嬢なのに、清掃員から一途に溺愛されています ~タワマン最上階で猫と過ごす、秘密の恋~
 ……それに比べて、私は。

 鏡に映る自分の姿を、ちらりと確認する。
 特別目立つわけでもなく、
 容姿はごく普通。

 受付に立つには、
 少し場違いなんじゃないか。

 ――そんな気がして、
 どうしても気後れしてしまう。

 急きょ選ばれたとはいえ、
 理由は分かっていた。

 噂では、前任者が“おめでた”で、
 突然退職することになったらしい。

 だから総務課でも一番の若手だった私が、
 回ってきただけ。

 抜擢、なんて聞こえはいいけれど、
 実際は消去法だ。

 ……ちょっと、心が折れそうになる。
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