幼馴染の土葵くんは。



「また和歌と隣だ。」


そう言ったのは、教室で私の隣の席に座っている土葵くん。
なんだか嬉しそうなのは気のせい……?

私たちは、弓良(ゆみよし) 土葵と百合草(ゆりくさ) 和歌で昔からずっと隣同士だった。

まぁそうなるよねっていう感じ。


「ん……、よろしくね。」


まだ、凛さんとは付き合ってるの…?
こんなことを聞く勇気は私にはない。


「和歌と最後に合ったのって中2の夏?」

「そうかも?」



そうかもなんて曖昧な返事をしたけど、失恋をした日でもある私ははっきり覚えていた。



「あの時もさらに可愛くなったなって思ったけど、今はもっと可愛くなったね?」

「なっ……!か、可愛いなんてそんなほいほい言っちゃだめだから!」

「ほいほいって…。」



そう言って笑っている土葵くん。



「それに凛さん…だっけ?彼女もいるんだから、困らせるようなこと言っちゃだめでしょ!?」

「和歌に凛さんの話したことあったっけ?」

「あの時電話してる声が聞こえて…。」

「盗み聞きしたんだ?」



揚げ足を取るように、ニヤニヤしながら私をからかってくる。



「それは……!ごめんなさい……。」

「いいよ~。それに、凛さんは彼女とかそういうのじゃないよ。」

「そ、そうなんだ……?」



あんなに必死そうにしてたのに?
< 11 / 15 >

この作品をシェア

pagetop