幼馴染の土葵くんは。
「また和歌と隣だ。」
そう言ったのは、教室で私の隣の席に座っている土葵くん。
なんだか嬉しそうなのは気のせい……?
私たちは、弓良 土葵と百合草 和歌で昔からずっと隣同士だった。
まぁそうなるよねっていう感じ。
「ん……、よろしくね。」
まだ、凛さんとは付き合ってるの…?
こんなことを聞く勇気は私にはない。
「和歌と最後に合ったのって中2の夏?」
「そうかも?」
そうかもなんて曖昧な返事をしたけど、失恋をした日でもある私ははっきり覚えていた。
「あの時もさらに可愛くなったなって思ったけど、今はもっと可愛くなったね?」
「なっ……!か、可愛いなんてそんなほいほい言っちゃだめだから!」
「ほいほいって…。」
そう言って笑っている土葵くん。
「それに凛さん…だっけ?彼女もいるんだから、困らせるようなこと言っちゃだめでしょ!?」
「和歌に凛さんの話したことあったっけ?」
「あの時電話してる声が聞こえて…。」
「盗み聞きしたんだ?」
揚げ足を取るように、ニヤニヤしながら私をからかってくる。
「それは……!ごめんなさい……。」
「いいよ~。それに、凛さんは彼女とかそういうのじゃないよ。」
「そ、そうなんだ……?」
あんなに必死そうにしてたのに?