玉座取りゲームを開始しよう
アルクトゥルス公国ーーー炭鉱で栄えているこの国は、武器開発や工業化などが進んでいる。国民は平穏な暮らしに満足している。しかし、一つだけ国民たちは不安を感じていることがあった。
「次期国王は誰になるんだろうか」
国王はここ数ヶ月前から体調を崩し、その命は風前の灯火だと噂が広がっていた。今の国王が死去すれば、新たな国王が即位して国を治めていかなくてはならない。
しかし、次期国王が誰なのか正式な発表は王室からされなまま、時だけが過ぎているのであった。
城の中庭に風を切る音が響く。オリーブ色の髪を一つにまとめたエレン・アルクトゥルスは頰を伝う汗を気にすることなく、剣を振り下ろす。
「ふぅ……」
エレンは息を吐いた。汗を拭い、手のひらを見つめる。白く華奢な手のひらには、剣を振り続けたことにより、マメがたくさんできてゴツゴツした感触になっている。エレンは拳を握り締めた。
「この手でこの国を守れるなら……」
「次期国王は誰になるんだろうか」
国王はここ数ヶ月前から体調を崩し、その命は風前の灯火だと噂が広がっていた。今の国王が死去すれば、新たな国王が即位して国を治めていかなくてはならない。
しかし、次期国王が誰なのか正式な発表は王室からされなまま、時だけが過ぎているのであった。
城の中庭に風を切る音が響く。オリーブ色の髪を一つにまとめたエレン・アルクトゥルスは頰を伝う汗を気にすることなく、剣を振り下ろす。
「ふぅ……」
エレンは息を吐いた。汗を拭い、手のひらを見つめる。白く華奢な手のひらには、剣を振り続けたことにより、マメがたくさんできてゴツゴツした感触になっている。エレンは拳を握り締めた。
「この手でこの国を守れるなら……」
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