八年執着されましたが、幸せです ~傷心のホテリエですが、イケメン御曹司と契約恋人になりました~
「芳乃以外の女性と付き合う気持ちになれなかった。……だから……」
続く言葉を察した私は赤面する。
(じゃあ、初めて抱かれた時、……初めてだった?)
嬉しいような、申し訳ないような気持ちになった私は笑みを深める。
すると暁人はむくれて言った。
「だって本当に君以外の女性に魅力を感じなかったんだ。その気もないのに付き合う訳にいかないし、体だけの関係なんてお断りだ」
(潔癖だなぁ……)
彼のまっすぐな面を知った私は、くすぐったい気持ちになって微笑む。
――愛しい。
胸の奥から次々に愛情が溢れ、それを言葉に変える。
「……暁人、好きだよ」
「俺も大好きだ。愛してる」
心からの笑みを浮かべた彼は、また深いキスをして私の体をまさぐる。
「ん……」
彼の手が肌を滑り、私は柔らかな唇を吸いながら切ない吐息を漏らす。
脚を開かれて内腿を撫でられると、体の奥からゾクゾクとした気持ちよさが全身に広がり、艶冶な吐息を零す。
「芳乃……。好きだ」
唇を離した暁人は、陶酔した表情でそう言う。
その表情は、八年想い続けた女性を、やっと自分のものにできた喜びに満ちている。
彼は柔らかさを堪能するように、五指を食い込ませて乳房を揉む。
次第に彼の手は体を辿って下肢に向かい、お腹を撫でたあとにアンダーヘアをかすり、秘所に至った。
「ん……」
精神的な悦びや愛情の籠もったキスを受け、そこはすでに潤っていた。
たっぷりと愛撫された私は、何度も絶頂を味わってホワホワとした心地になっていた。
初めて彼に抱かれた時とは、雲泥の差の気持ちよさがある。
勿論、ウィルとした時なんて目じゃない。
お互いの想いがしっかり通じ合った行為が、どんなに素晴らしいものなのかを改めて思い知った。
「んっ、……はぁっ、はぁっ、――――ぁ、はぁ……っ」
全身を包む淫悦に浸っていると、暁人は「可愛い……」と陶酔した表情で呟く。
そして引き出しから避妊具を出すと、紅潮した顔でそれを装着した。
「芳乃……。抱くよ」
いまだ快楽の残滓に浸っていた私は、うっすらと目を開いて彼を見る。
よく見れば、確かに〝悠人くん〟の面影がある。
(努力したんだな……)
記憶にある彼はひょろりとした青年で、いつも何かに脅えているような様子があった。
前髪を伸ばして目元を隠していたのも、フードを目深に被っていたのも、人から見られたくないという意思の表れだと思っていた。
あの時は事情を聞かなかったけれど、彼が神楽坂暁人だと知った今、当時、世間を賑わせていたニュースを思い出し、すべてを理解した。
でもあの青年が、今は立派に神楽坂グループの副社長を務めている。
かつては私が彼に勉強を教えていたのに、今は彼に雇われ、守られている。
(頑張ったんだね)
露わになった顔は精悍で美しく、惜しげもなく晒された体は、しっかり鍛えられている。
知らずと、私は笑顔になっていた。
心の底から暁人を愛しいと思う気持ちがこみ上げ、涙が目尻から零れる。
そのあとの行為は、今まで味わった事のない、歓喜に満ちたものだった。
次から次に快楽と悦びとが私を襲い、込み上がった想いも相まって涙が零れてしまう。
――あぁ。私いま、彼に抱かれているんだ。
――私は八年間も想ってくれた男性に、すべてを捧げられている。
――なんて幸せなんだろう。
「芳乃……っ、芳乃さん……っ、――――愛してる……っ!」
最後に彼は私を力一杯抱き締め、耳元で「愛してる」と言いながら絶頂を迎えた。
そのあと、私たちは荒くなった呼吸を整え、ぬくもりを分かち合うように抱き締め合っていた。
**
落ち着いたあと、私たちは昔の事について語り合った。
「……昔、神楽坂グループは不祥事を起こして騒がれていた。その息子という事で俺も学校で肩身の狭い思いをしていたんだ。家はマスコミに囲まれて居づらいから、当時は母の実家で暮らしていた」
「だから仁科だったんだね」
「芳乃がホテル業界に憧れたきっかけになった、『海の詩』あるだろ? あれを経営しているのが母方の実家の仁科グループなんだ」
「凄い……」
すべてが繋がっていたと知り、私は嘆息する。
続く言葉を察した私は赤面する。
(じゃあ、初めて抱かれた時、……初めてだった?)
嬉しいような、申し訳ないような気持ちになった私は笑みを深める。
すると暁人はむくれて言った。
「だって本当に君以外の女性に魅力を感じなかったんだ。その気もないのに付き合う訳にいかないし、体だけの関係なんてお断りだ」
(潔癖だなぁ……)
彼のまっすぐな面を知った私は、くすぐったい気持ちになって微笑む。
――愛しい。
胸の奥から次々に愛情が溢れ、それを言葉に変える。
「……暁人、好きだよ」
「俺も大好きだ。愛してる」
心からの笑みを浮かべた彼は、また深いキスをして私の体をまさぐる。
「ん……」
彼の手が肌を滑り、私は柔らかな唇を吸いながら切ない吐息を漏らす。
脚を開かれて内腿を撫でられると、体の奥からゾクゾクとした気持ちよさが全身に広がり、艶冶な吐息を零す。
「芳乃……。好きだ」
唇を離した暁人は、陶酔した表情でそう言う。
その表情は、八年想い続けた女性を、やっと自分のものにできた喜びに満ちている。
彼は柔らかさを堪能するように、五指を食い込ませて乳房を揉む。
次第に彼の手は体を辿って下肢に向かい、お腹を撫でたあとにアンダーヘアをかすり、秘所に至った。
「ん……」
精神的な悦びや愛情の籠もったキスを受け、そこはすでに潤っていた。
たっぷりと愛撫された私は、何度も絶頂を味わってホワホワとした心地になっていた。
初めて彼に抱かれた時とは、雲泥の差の気持ちよさがある。
勿論、ウィルとした時なんて目じゃない。
お互いの想いがしっかり通じ合った行為が、どんなに素晴らしいものなのかを改めて思い知った。
「んっ、……はぁっ、はぁっ、――――ぁ、はぁ……っ」
全身を包む淫悦に浸っていると、暁人は「可愛い……」と陶酔した表情で呟く。
そして引き出しから避妊具を出すと、紅潮した顔でそれを装着した。
「芳乃……。抱くよ」
いまだ快楽の残滓に浸っていた私は、うっすらと目を開いて彼を見る。
よく見れば、確かに〝悠人くん〟の面影がある。
(努力したんだな……)
記憶にある彼はひょろりとした青年で、いつも何かに脅えているような様子があった。
前髪を伸ばして目元を隠していたのも、フードを目深に被っていたのも、人から見られたくないという意思の表れだと思っていた。
あの時は事情を聞かなかったけれど、彼が神楽坂暁人だと知った今、当時、世間を賑わせていたニュースを思い出し、すべてを理解した。
でもあの青年が、今は立派に神楽坂グループの副社長を務めている。
かつては私が彼に勉強を教えていたのに、今は彼に雇われ、守られている。
(頑張ったんだね)
露わになった顔は精悍で美しく、惜しげもなく晒された体は、しっかり鍛えられている。
知らずと、私は笑顔になっていた。
心の底から暁人を愛しいと思う気持ちがこみ上げ、涙が目尻から零れる。
そのあとの行為は、今まで味わった事のない、歓喜に満ちたものだった。
次から次に快楽と悦びとが私を襲い、込み上がった想いも相まって涙が零れてしまう。
――あぁ。私いま、彼に抱かれているんだ。
――私は八年間も想ってくれた男性に、すべてを捧げられている。
――なんて幸せなんだろう。
「芳乃……っ、芳乃さん……っ、――――愛してる……っ!」
最後に彼は私を力一杯抱き締め、耳元で「愛してる」と言いながら絶頂を迎えた。
そのあと、私たちは荒くなった呼吸を整え、ぬくもりを分かち合うように抱き締め合っていた。
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落ち着いたあと、私たちは昔の事について語り合った。
「……昔、神楽坂グループは不祥事を起こして騒がれていた。その息子という事で俺も学校で肩身の狭い思いをしていたんだ。家はマスコミに囲まれて居づらいから、当時は母の実家で暮らしていた」
「だから仁科だったんだね」
「芳乃がホテル業界に憧れたきっかけになった、『海の詩』あるだろ? あれを経営しているのが母方の実家の仁科グループなんだ」
「凄い……」
すべてが繋がっていたと知り、私は嘆息する。