二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~

「ごめんなさい……」
「どうして謝る?」
「最初に疑うようなことを言ってしまったから。本当にウィリアムの息子なのかって」
「謝る必要なんてないよ。当然の疑問だ。特に君はウィリアムの本当の血縁なんだから、知りたいと思って当然だろう──」
 と、まで言ってから、ダグラスは乃亜の顔をのぞき込んだ。

「そうだろう? 君は、ウィリアムの血筋の方の『ハルコ』の子でいいんだよな?」

 乃亜は鼻をすすりながらうなずいた。
 ダグラスは知っているんだ。曾祖母が別の男性と結婚したことと……その男性との間にも子供がいること。

 だからこそ『許さない』と言ったのだ。
 それはひとつの愛の形で、乃亜はこの男性を愛しいと思った。信頼できるひとだと。

「そうです。わたしの祖母は、月子……ウィリアムと春子の娘です」
「そうか」

 もしかしたら乃亜の思い違いかもしれないけれど、ダグラスの声には安堵があった。
 ──そんなこと、ありえるだろうか?

 乃亜が本当にウィリアムの血統であることを、ダグラスが安堵してくれる。ダグラスとウィリアムに血の繋がりはないから、ダグラス自身との血縁云々ではない。
 しばらくの沈黙があって、ダグラスはぽつりとささやいた。

「亡くなっていると聞いたよ。お悔やみを(アイム・ソーリー)
「ありがとうございます。でも、わたしが生まれるずっと前の話ですから……あまり実感がなくて。わたしにとってのおばあちゃんは春子おばあちゃんなので」
「ああ」
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