御堂先生は溺愛中
「あ、凛、下駄箱まで一緒に行こ!」
教室を出ようとした凛に結奈がそう声を掛けた。
「…ごめん、私寄りたいところがあるから。」
「あ、そう?古賀先生に職員室にでも呼び出されてた?」
「ううん。」
凛は首を小さく振って否定すると、「あのね。」続けた。
「気持ち、伝えてくる。」
「えっ。」
凛の思いがけない言葉に、結奈は驚いた声を出した。
「自分が気持ちを伝えることから逃げてただけだって気づいたんだ。だから…。」
「そっかそっか。頑張ってね…凛はもう十分素敵な人だから、気持ちにブレーキをかける必要なんてないんだよ。」
そう言って肩を叩いて励ます結奈に、凛の胸はじんと熱くなった。
「ありがとう。」
凛はそう言うとゆっくりと教室を後にした。
そして、英語教科室に向かった。