イケメン幼なじみの2人に突然迫られて始まる三角関係(トライアングルラブ)
「ゆりなは彼氏は欲しいって思うの?それとも彼氏はいらないの?」

まさか彼氏が欲しいかどうかの有無を、一誠から問われるとは思ってもみなかった。
どうしてそんなことが知りたいの?一誠の好きな人については全然教えてくれないのに…。
モヤモヤした気持ちを抑えながら、一誠の質問に答えた。

「うーん、どうだろう?周りの子達を見てると羨ましいなって思うから、欲しいなとは思ってるよ。一誠は?」

いくら好きな人がいないとは言えども、彼氏が欲しいかと問われたら、年頃なので欲しいとは思っている。
逆に一誠はどうなのか気になったので聞いてみた。好きな人がいる時点で答えは一つしかなかった。

「俺は好きな人がいるから、その子とお付き合いできたらいいなって思ってるよ。その子以外とは付き合いたいとは思えないけどね」

好きな人を一途に想い続ける姿が、一誠っぽいなと思った。

「そうなんだ。早く想いが伝わるといいね」

「そうだな。早く気づいてもらえるように頑張るわ」

一誠の想いが実ることを願った。その時には一誠の好きな人が誰なのか教えてもらえたら嬉しいなと思った。

「もうすぐ海に着くけど、海に着いたら何かしたいことはある?」

海に着いたらしたいこと…。久しぶりに海に行くので、ゆっくり海を眺めたい。そして美味しいものがあったら美味しいものを食べたい。

「まずは海が見たいかな。それと美味しいものが食べたい」

私がそう言うと一誠は、「了解」と一言だけ言った。
そしてそのまま車を海まで走らせて、駐車場に車を駐車し、海まで歩いて向かった。

「綺麗だね……」

海に来るのは久しぶりだ。幼少期に幼なじみ達と家族ぐるみで来た以来だ。

「そうだな。綺麗だな…」

こうしてゆっくり海を眺めるだけで、心が浄化されていく。
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