イケメン幼なじみの2人に突然迫られて始まる三角関係(トライアングルラブ)
「お待たせ。鍋パーティーを始めよっか」

一誠がカセットコンロを持って、私達の元へと駆けつけた。

「一誠、色々準備してくれてありがとう」

「俺が自宅に招いたんだから、お客様をもてなしたかっただけ」

一誠は人をもてなすことを当たり前にやってのけてしまう。大学生で既に人として仕上がっている。
子供の頃からずっと傍に居たので、一誠の大人びた姿を当たり前のように思っていたが、見えないところで相当努力をしているに違いない。
そんな努力している彼の姿を想像するだけで、これまで培ってきた努力が滲み出る。

「鍋と箸を持ってくるね。ちょっと待ってて…」

何から何まで滞りなく準備を進めてくれる。少しでもいいから私にも頼ってほしいのに…。

「鍋と箸、持ってきたよ。コンロの火をつけるね」

鍋をコンロの上に置き、コンロの火をつけ始めた。火をつけ終えると、箸を全員に配ってくれた。
あとは鍋が温まるのを待つのみ。目の前に置かれた鍋をひたすら黙って眺めていた。
誰も何も喋ろうとはせず…。無言の時間が気まずくて。耐えられそうになかった。

「一誠、ゆりなとのデートを邪魔してごめん。俺、自分の気持ちしか見えてなかった…」

一番最初に口を開いたのは悟だった。先程、私が一誠に謝罪するように促した。早速、約束を守ってくれているみたいだ。

「行きに謝罪してくれたから、もういいよ。気にするなって言っただろう?」

一誠は大人だ。もう悟のことを許している。

「あんたが良くても、俺が自分のことを許せないんだ。大人気ないことして、格好悪いなって…」

「好きな女が他の男と二人っきりで会うって時点で、気が狂うのは当然のことだ。その上、男の部屋に二人っきり…。俺だって逆の立場だったらムカついて、ゆりなをその男の所に行かせないようにしてたと思う」
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