イケメン幼なじみの2人に突然迫られて始まる三角関係(トライアングルラブ)
「それじゃ…いただきます」

「「いただきます……」」

全員で一緒に手を合わせてから食べ始めた。湯気が立つほど温かい鍋の中身は、まだ食べるには熱すぎて。フーフーしながら食べ始めた。
猫舌ではないが、温めたばかりなので、思ったよりも熱かった。冷ましながらゆっくり食べ進めていくと、鶏の出汁の旨味が凝縮されており、程良い塩加減が美味しかった。
具材もよく染みており、出汁と具材が良い感じにお互いの旨味を引き立て合っていた。

「美味しい……」

美味しすぎるあまり、気がついたら装っていたお皿から何もなくなっていた。

「ゆりな、おかわりするか?」

視野が広い一誠は、私が食べ終わったことに気づいてしまったみたいだ。
男性二人よりも先に食べ終わってしまったことが恥ずかしくて。できれば気づかないでほしかった。
でも恥ずかしさよりも今は食欲の方が勝っていて。一時の恥に過ぎなかった。

「おかわりさせてもらうね…」

おかわりも一誠に装ってもらうわけにはいかないので、自分で装うことにした。
今度はゆっくり落ち着いて食べ進めることにした。美味しいものを目の前にすると、人は理性を失うのだと知った。
男の子の前でそんな姿を晒してしまったことが恥ずかしい。同じ轍は二度と踏まないと誓った。
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