イケメン幼なじみの2人に突然迫られて始まる三角関係(トライアングルラブ)
「良い見本を見せすぎたな。これからは気をつけないと。真似されないように」

「あんたは自然に見せちゃうから、見せないようにする方が難しいかもな」

品行方正さが逆手となってしまったみたいだ。一誠には隠しきれない魅力が詰まっているということであろう。

「そう言ってもらえるのは光栄だけど、俺の真似をするより、悟は悟のやり方でやればいいと思うけどな」

一誠がふざけずに、真面目に悟に言葉を投げかけた。

「褒めてもらったからって早速、高みの見物でもしてるの?そういうのうざいんだけど…」

悟は一誠の言葉を曲解して受け止めてしまったみたいだ。私にはそう聞こえなかった。純粋に悟は悟のままでいいと伝えているように聞こえた。

「違う。そんなつもりはない。悟は悟のままでいいんだよって伝えたかっただけだ」

「どうだか。あんたはずっと余裕綽々って感じで、ムカつくんだけど」

どうして悟は捻くれてしまったのだろうか。一誠だって決して余裕があるわけではない。ただ大人な振る舞いをしているだけに過ぎない。

「余裕なんてないって言っただろう?それこそ本音を言えば、女性とお付き合いした経験がないから、悟より余裕なんてないぞ」

敢えてこの場は悟を立てた。話をスムーズに進めるために…。

「経験がある・ないに関係なく、あんたからはいつも余裕を感じるんだよ。ずっとゆりなの隣をキープしてるし、皆が求める王子様を演じきってるし」

悟の中にある一誠への憧れという気持ちが、一気に爆発し、一誠に想いをぶつけているみたいだ。

「俺だって、あんたみたいに品行方正の王子様になりたかった。どうして俺はそうなれないんだろう…」
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