イケメン幼なじみの2人に突然迫られて始まる三角関係(トライアングルラブ)
「二人共、ごめん。俺のノリって二人と違うんだなって気づかされた。俺が普段、友達とやっているノリは程々に気をつける。これからも二人と仲良しでいたいから…」

悟が素直に自分の気持ちを伝えてくれた。悟が抱いていたコンプレックスという心の壁が破壊されたことで、蟠り(わだかま)が解けたのであろう。
素直になった悟は、まるで少年の頃の純粋無垢な悟のようで。そんな悟が可愛いと思った。

「俺も悪ノリしたから、悟だけが悪いってわけじゃないだろう。俺もごめん。悪ノリしなければよかったと反省してる。でも久しぶりに悟とこんなに話せて、俺は楽しかった」

一誠もずっと悟とこんなふうに楽しい時間を過ごしたいと思っていたのであろう。
恋心が邪魔をし、お互いに素直になれずにいた。でも今は違う。二人は恋敵ではあるが、もう心の壁はない。

「優等生のあんたに言われると、なんだか嬉しいもんだな…」

「そりゃ俺だって男ですから。男友達といる時はこういう話をすることもあるから、悟と二人っきりなら楽しくこういう会話に乗っていたと思う」

私がいる手前、一誠もあまり乗り気になれなかったのであろう。好きな子に引かれないか心配で…。

「やっぱり男子ってこういう会話をするよな。男だけで集まると…」

「だな。女子の目がないからな。あとそういうことに興味津々だし」

「それは否定できないな。男子高校生と男子大学生はそんなもんだよな」

女子が想像している倍は、きっと男子の頭の中はそういったことでいっぱいなのであろう。

「だからさ、あんまり気にしなくて大丈夫だから。ゆりなの前でだけはこれからも気をつけよう」

一誠の言葉を聞いて、悟は安心した表情を浮かべた。

「あんたも男だってことが分かったよ。もちろん、ゆりなの前では気をつける」

今日一日で悟は大人になった。今までの悟ならすぐに自分の過ちを認めて謝罪はせず、不貞腐れては周りを巻き込んでいた。
でも今の悟は違う。大人になった悟を見て、私は感銘を受けた。
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