イケメン幼なじみの2人に突然迫られて始まる三角関係(トライアングルラブ)
支度を終え、リビングに顔を出すと、ママとすぐに目が合った。

「ゆりな、おはよう。いつもと服装が違うのね」

ママはすぐに私の服装の変化に気づいた。私は恥ずかしさのあまり、俯きながら答えた。

「うん。どうかな…?」

普段と違う服装に見慣れず、似合うのかどうか分からない。ママに答えを促した。

「とっても可愛い。ゆりなはどんな服装でも似合うのね」

どんなに娘が可愛くても、ママは嘘をついたりはしない。ママの言葉に、私は勇気をもらえた。

「それならよかった…。朝ご飯、食べよっと」

嬉しさのあまり、照れてその場を誤魔化した。ママとパパはそんな私を温かく見守ってくれていた。

「そういえば今日だっけ?三人で映画を観に行くの」

ママの方から話題を振ってきた。私は素直にママの問いに答えた。

「うん。そうだよ」

「最近、皆で仲良くしてるのね。昔に戻ったみたいで嬉しいわ」

ママ達もずっと気になっていたのであろう。私達三人があまり仲良くしていない様子を。

「ママのお陰で、二人が無事に仲直りすることができたよ」

二人はずっと燻っていた。お互いにどうしたらいいのか分からず、冷戦状態が続いていた。
ママは全然、そんなつもりはなかったが、結果的に二人が仲直りするきっかけを与えてくれた。

「その節はごめんなさい。でも結果として、二人が仲直りすることができてよかった…」

もしかしたら二人も仲直りするきっかけが、ずっと欲しかったのかもしれない。
なかなかそのきっかけが作れず、敵対視することしかできなかったのであろう。

「もう気にしなくていいよ。同じことを二度としないでくれればそれでいいんだから。二人が仲直りできたことも含めて、私は今、楽しいんだ。この関係性が…」

二人からしてみたら、早く答えが欲しいと望んでいるはず。
でも私は久しぶりに三人で一緒に過ごせる時間が増えて嬉しかった。

「それならそれでいいんだよ。ゆりなにとっても、二人にとっても、大事な幼なじみであることには変わらないからね」

パパはずっと父親として、私達のことを傍で見守ってきたからこそ、私達の関係性を誰よりも知っている。
冷戦状態だったあの頃にはもう戻りたくない。皆で仲良く一緒に遊べることは、今の私達にとって大切な時間であった。

「そうだね。ずっと二人は私にとって大事な幼なじみだよ」

私が二人のうち、どちらを選ぶかはまだ想像できない。どちらも選ばずに幼なじみとして傍に居る選択を選ぶ可能性だってある。
どんな選択を選んでも、私達の関係性は変わらないと信じることができる。今の私達があるからこそ、より信じられるようになった。
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