イケメン幼なじみの2人に突然迫られて始まる三角関係(トライアングルラブ)
「聴きたい曲があったら、好きな曲をかけてもいいからな」

無言にならないように、一誠が空気を変えてくれた。
正直、一誠の心遣いに助けられた。せっかくなので、ここはお言葉に甘えて好きな曲をかけさせてもらうことにした。

「それじゃお言葉に甘えて、好きな曲をかけさせてもらうね」

「スマホが俺の鞄の中に入ってるから、それで操作してくれ」

車のBluetoothと繋げているため、スマホの音楽アプリから曲をかけているみたいだ。
なので、スマホを鞄の中から取り出し、早速操作をする。
しかし、一誠のスマホのロックを解除するパスワードが分からないので、一誠に聞いてみることにした。

「一誠、パスワードが分からないからロック画面が解除できない。だからパスワードを教えて」

「俺の誕生日」

一誠の言う通り、誕生日を入力するとロック画面が解除された。
ロックを解除したら、音楽アプリが起動されていたので、そのまま好きな曲を検索してかけた。

「この曲もいいな…」

私が好きな曲をかける度に、一誠はどの曲も褒めてくれた。
自分の好きなものを受け入れて、大切にしてくれる一誠の優しさのお陰で、車内は終始和やかな雰囲気のままドライブをすることができた。

「一誠の好きな曲って何?」

私ばかり好きな曲をかけるのは申し訳ないので、一誠の好きな曲も知りたいと思い、一誠に聞いてみた。

「俺は最近人気のバンドのバラード曲にハマってる」

最近人気のバンドのバラードというヒントだけで、どの曲なのか分かった。

「もしかしてこの曲?今、めっちゃ流行ってるよね。私も最近、この曲よく聞くよ」

「そうそうこれ。よく分かったな。俺がハマってる曲が」

「この曲が人気なのもあるけど、なんとなく一誠が好きそうな曲だなって思ったの」

幼なじみだからこそ、分かることもある。一誠もきっと同じだと思う。

「へぇー。そうなんだ。ゆりなが俺のことを分かってくれていて嬉しい」

どうして一誠が喜んでいるのか私には謎だが、一誠が喜んでくれていることが私は嬉しかった。
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