転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
袖を引いて訴えれば、ジョイは目を丸くしてこちらを見ていた。そんなに驚いた顔をしなくてもいいだろうに。
「や、さすがにそれは……」
「しかたないな、坊ちゃまの分も今お包みしますんで」
再び棚の方に行った料理長は、もう一つ包みを作って戻ってくる。それからそれをジョイの手に押し付けた。
「小さな子の分を取り上げるのはいかがなものかと……」
「取り上げてねぇよ!」
思わずと言った様子でジョイの言葉遣いが乱れる。それから彼は、ありがとうと言うと、アーゲルとユリアを連れて厨房を後にした。
「ユリアの分を取り上げるつもりはなかったぞ」
「あたしも全部あげるつもりはなかったよ?」
料理長にお礼を言ったあとは口をつぐんでいたアーゲルがぼそりと言った。
「なんで、この屋敷の人達は僕達に親切なんだろう……? 僕の魔術目当て?」
それを聞いたジョイが、指先でアーゲルの額を弾く。
「いてっ」
アーゲルは包みを持っていない方の手を弾かれた額にやった。目尻が下がって、情けない顔になっている。
「や、さすがにそれは……」
「しかたないな、坊ちゃまの分も今お包みしますんで」
再び棚の方に行った料理長は、もう一つ包みを作って戻ってくる。それからそれをジョイの手に押し付けた。
「小さな子の分を取り上げるのはいかがなものかと……」
「取り上げてねぇよ!」
思わずと言った様子でジョイの言葉遣いが乱れる。それから彼は、ありがとうと言うと、アーゲルとユリアを連れて厨房を後にした。
「ユリアの分を取り上げるつもりはなかったぞ」
「あたしも全部あげるつもりはなかったよ?」
料理長にお礼を言ったあとは口をつぐんでいたアーゲルがぼそりと言った。
「なんで、この屋敷の人達は僕達に親切なんだろう……? 僕の魔術目当て?」
それを聞いたジョイが、指先でアーゲルの額を弾く。
「いてっ」
アーゲルは包みを持っていない方の手を弾かれた額にやった。目尻が下がって、情けない顔になっている。