転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
とこちらを見た辺境伯の目には、慈愛の表情がある。父親というのは本来こういうものであることを、ユリアもアーゲルも知っている。
「……はい」
これから、どうするのがいいのだろう。
夕食のあとはもう一度お風呂に連れていかれ、柔らかな寝間着に着替えてベッドに入る。
とそこへノックの音がした。
「……ふたりともいい子にしていた?」
「辺境伯夫人、どうしたの?」
「子供にはね、寝る前に読み聞かせが必要なのよ!」
と、拳を上げて力説しているが、ふたりともそれなりに読み書きはできる。今さら読み聞かせはないだろうと思っていたら、辺境伯夫人はふたりをぐいっと引き寄せた。
アーゲルは左に、ユリアは右に。辺境伯夫人の膝の上に置かれた絵本のページが見える位置だ。
「それに、せめて名前で呼んでほしいわ」
ユリアの頭を撫でた辺境伯夫人は、アーゲルとユリアの間に座った。彼女の手にあるのは、絵本。
「辺境伯夫人のお名前?」
「そうよ! グレイスとお呼びなさいな」
ぐいっと顔を近づけられ、アーゲルもユリアも反論できなかった。
「……グレイス様?」
「素敵! 素直な子って可愛いわ!」
「……はい」
これから、どうするのがいいのだろう。
夕食のあとはもう一度お風呂に連れていかれ、柔らかな寝間着に着替えてベッドに入る。
とそこへノックの音がした。
「……ふたりともいい子にしていた?」
「辺境伯夫人、どうしたの?」
「子供にはね、寝る前に読み聞かせが必要なのよ!」
と、拳を上げて力説しているが、ふたりともそれなりに読み書きはできる。今さら読み聞かせはないだろうと思っていたら、辺境伯夫人はふたりをぐいっと引き寄せた。
アーゲルは左に、ユリアは右に。辺境伯夫人の膝の上に置かれた絵本のページが見える位置だ。
「それに、せめて名前で呼んでほしいわ」
ユリアの頭を撫でた辺境伯夫人は、アーゲルとユリアの間に座った。彼女の手にあるのは、絵本。
「辺境伯夫人のお名前?」
「そうよ! グレイスとお呼びなさいな」
ぐいっと顔を近づけられ、アーゲルもユリアも反論できなかった。
「……グレイス様?」
「素敵! 素直な子って可愛いわ!」