転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
「そのあたりは臨機応変にやろうよ。小さい子は見逃すなりなんなりしたらいいでしょう?」
「なるほどな」

 ダーンはにやりとした。そして、子供達の方を向いて叫ぶ。

「今の説明がわからなかったやついる?」

 全員がルールを理解――小さい子はどこまで理解できたかはわからないけれど――したところで『だるまさんが転んだ』改め『冒険者が転んだ』が始まった。

「冒険者が転んだ!」

 叫んだダーンが振り返る。ユリアはぴっと固まった。大丈夫、動いていない。

「カナ、動いた! お前こっちな!」
「んもう! 動いたつもりなかったのに!」

 指名されたのは、ユリアの手を引いた女の子。じっとダーンは子供達を見回し、動いた子がいないかを確認。
 そしてまた後ろを向いて同じ言葉を繰り返す。そんなことをしている間に、じりじりと子供達はダーンに迫っていく。

(たしかに、冒険者の方がわかりやすいかも)

 もちろんユリアがその情景を見たことがあるわけではないけれど、大々的な魔物の討伐を行う時には、こうやってじりじりと攻めていくのではなかったか。
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