転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
書物は知識の宝庫だから、それだけたくさんの知識が我が家にはあるんだぞという主張なのかもしれないが、その知識を役立てないのなら、集める意味がないのではないだろうか。
なんて、ユリアが考えてもしかたないか。
図書室は二階の端にあった。
「わ、すごい!」
天井までびっしりと本で埋め尽くされた本棚。ここは、晩餐会の後の談話の場を兼ねているそうで、ソファやローテーブルなど室内で居心地よく過ごすための家具も充実している。
「このあたりが、子供向けの絵本だよ。字を学ぶ時に使う本ね」
「……どれどれ」
並んでいる文字は、ユリアもなんとなく読める。読み書きを習った覚えはないが、どこかで学んだらしい。
「どう? 読めそう?」
本棚に並ぶ本の背表紙を眺めているユリアに、アーゲルが声をかけてくる。
「簡単なものなら」
「じゃあ、僕はここで魔術書を読む。ユリアも読書をするといいよ」
窓辺の椅子(いす)を選んだアーゲルは、立派な革装丁の本を持ってそこに座った。
彼は無詠唱で魔術を発動できるけれど、時々むにむにと口を動かしているのは、口の中で呪文を唱えているのかもしれない。
なんて、ユリアが考えてもしかたないか。
図書室は二階の端にあった。
「わ、すごい!」
天井までびっしりと本で埋め尽くされた本棚。ここは、晩餐会の後の談話の場を兼ねているそうで、ソファやローテーブルなど室内で居心地よく過ごすための家具も充実している。
「このあたりが、子供向けの絵本だよ。字を学ぶ時に使う本ね」
「……どれどれ」
並んでいる文字は、ユリアもなんとなく読める。読み書きを習った覚えはないが、どこかで学んだらしい。
「どう? 読めそう?」
本棚に並ぶ本の背表紙を眺めているユリアに、アーゲルが声をかけてくる。
「簡単なものなら」
「じゃあ、僕はここで魔術書を読む。ユリアも読書をするといいよ」
窓辺の椅子(いす)を選んだアーゲルは、立派な革装丁の本を持ってそこに座った。
彼は無詠唱で魔術を発動できるけれど、時々むにむにと口を動かしているのは、口の中で呪文を唱えているのかもしれない。