転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
ユリアの頭を撫でてから、辺境伯はユリアを下ろした。やっぱり疲れているように見えて、ユリアは首を傾げる。
(……どうしたんだろ)
こういう時は、アーゲルだ。アーゲルに聞くのが一番速い。
おそらく図書室にいるであろう兄を探し、ユリアはその場を去った。
図書室で見つけたアーゲルは、大きな革表紙の本を前にうんうんと唸っているところだった。
「にいちゃ、辺境伯領で何かトラブルが起きてるみたい。にいちゃは知ってる?」
「あー……」
ぱたんと本を閉じたアーゲルは、遠い目をして天井を見上げた。一緒になって、ユリアも天井を見上げてみる。
「辺境伯領ってさ、弱い人に手厚いだろ?」
「うん、そうだねえ」
以前、ジョイに街に連れて行ってもらったことがある。
あの時、子供達を養育している施設だけではなく、なんらかの事情で働けなくなった人もできるだけ保護していると聞いた。
少なくとも、生家の領地のように家がない人が野宿をしている光景は見たことがない。
「前はそれでよかったんだけど、最近、領地に入ってくる人が増えたらしいんだよ。モルヴァーリード伯爵家の領地から逃げ出してさ」
(……どうしたんだろ)
こういう時は、アーゲルだ。アーゲルに聞くのが一番速い。
おそらく図書室にいるであろう兄を探し、ユリアはその場を去った。
図書室で見つけたアーゲルは、大きな革表紙の本を前にうんうんと唸っているところだった。
「にいちゃ、辺境伯領で何かトラブルが起きてるみたい。にいちゃは知ってる?」
「あー……」
ぱたんと本を閉じたアーゲルは、遠い目をして天井を見上げた。一緒になって、ユリアも天井を見上げてみる。
「辺境伯領ってさ、弱い人に手厚いだろ?」
「うん、そうだねえ」
以前、ジョイに街に連れて行ってもらったことがある。
あの時、子供達を養育している施設だけではなく、なんらかの事情で働けなくなった人もできるだけ保護していると聞いた。
少なくとも、生家の領地のように家がない人が野宿をしている光景は見たことがない。
「前はそれでよかったんだけど、最近、領地に入ってくる人が増えたらしいんだよ。モルヴァーリード伯爵家の領地から逃げ出してさ」