転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
第七章 愛する人を守るために戦います
ふたりの正体を見破った商人は、結局あのまま返されたそうだ。
辺境伯家としても、『モルヴァーリード伯爵家の子である』とふたりの正体を見破ったからという理由で、商人を拘束しておくわけにもいかない。
辺境伯領を去った商人の行動までは縛れない。
となれば、ユリアとアーゲルが今やるべきなのは、辺境伯領での自分達の立場を確立することである。
今日もふたりは、辺境伯家の執務室に呼ばれていた。ラーヴァルが、ふたりの前に魔術師達から上がってきた報告を記した紙を置く。
「魔術師達では作れないのか……」
「ああ。どうも、何度繰り返しても、イメージがわかないみたいでなぁ」
アーゲルの言葉に、ラーヴァルは首を振った。
ユリアはアーゲルから聞いた話でしかないが、この国での魔術の発動には基本的に呪文が必要となる。無詠唱のアーゲルが例外だ。
だが、呪文を唱えるだけでは発動せず、その魔術がどんな効果を持っているのか、きっちり理解し、結果をイメージできないと魔術の威力によって違いがでたり、そもそも発動できなかったりするらしい。
辺境伯家としても、『モルヴァーリード伯爵家の子である』とふたりの正体を見破ったからという理由で、商人を拘束しておくわけにもいかない。
辺境伯領を去った商人の行動までは縛れない。
となれば、ユリアとアーゲルが今やるべきなのは、辺境伯領での自分達の立場を確立することである。
今日もふたりは、辺境伯家の執務室に呼ばれていた。ラーヴァルが、ふたりの前に魔術師達から上がってきた報告を記した紙を置く。
「魔術師達では作れないのか……」
「ああ。どうも、何度繰り返しても、イメージがわかないみたいでなぁ」
アーゲルの言葉に、ラーヴァルは首を振った。
ユリアはアーゲルから聞いた話でしかないが、この国での魔術の発動には基本的に呪文が必要となる。無詠唱のアーゲルが例外だ。
だが、呪文を唱えるだけでは発動せず、その魔術がどんな効果を持っているのか、きっちり理解し、結果をイメージできないと魔術の威力によって違いがでたり、そもそも発動できなかったりするらしい。