転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
 まずは、密かに使いを出そう。それと同時に、ソーンフィールド辺境伯領にも調べを入れよう。伯爵家の人材を不当に奪い去ったのだから。

「父上、難しい顔をしてどうしたのですか?」

 大切な跡取りであるサールドが、執務室へとやってくる。今日も彼は、家臣達に捕まえさせた魔物を相手に奮闘していたらしい。

「いや、なんでもない。さて、サールド。新しい魔物は必要か?」
「……はい! キラーコッコだけではなくて、もっと他の魔物がたくさん欲しいです!」

 キラキラとした目でサールドはこちらを見ている。

(……そうだ、サールドのためにも、携帯スープを作れるふたりは取り戻さなければな)

 ソーンフィールド辺境伯家に、どう報復してやろうか。まずは、かの地の内情を探る者を選定しなければ。
 息子の頭を撫でながら、伯爵は目まぐるしく頭を回転させ始めたのだった。
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