転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
 そのため、施設の子供達はローテーションをちゃんと組んで、薬草採取に行く者、この工場に働きに来る者と仕事を分担しているらしい。
 薬草の見分けがつかなければ、困るのは将来の自分達だから、薬草採取の仕事も一生懸命やっているそうだ。

「これで、剣術とか魔術を勉強できたらもっといいんだけどなあ、贅沢言ってもしかたないけど」

 こういう施設で育った子供達は、冒険者の先輩から剣や魔術を習うらしい。そのため、基礎がまったくできておらず、苦戦することも多いそうだ。

「うちは、時々ジョイ様とか辺境伯家の騎士達が教えに来てくれるからまだましなんだけどなあ」
「……教本がないか、探してみるよ」

 ユリアに中身を解説してもらえば、子供達だけでももう少しなんとかできるかもしれない。

「魔術なら、僕も教えられるし」
「本当に?」
「うん。僕、それなりに魔術が使えるんだ」

 それなりにではなく『かなり』なのだが、そこまでダーンに話す必要もない。

「……あまり、礼はできないんだけど」
「いいよ。僕達……うん、僕達、友達だろ? 最初ぐらいは手伝うよ。あとは、皆が、小さな子達に教えていけばいい」
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