転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
ちらりと伯爵に目を向けただけで、ティリスとロスティも口々に言う。
冒険者は奔放なものとわかっていても、実際に目の前でやられると腹が立つものらしい。
伯爵は足を踏み鳴らした。小物だ。ものすごい小物である。
そんな彼らのことを恐れていたのだ。
誰か自分の味方はいないのかと食堂内を見回した伯爵の目が、隅のテーブルでジュースを飲んでいたユリアとアーゲルに向けられた。
数回瞬きをしたかと思うとこちらに指を突きつける。
「お前達! お前達……ここで何をやっている? そうか、伯爵領に魔物が発生したと聞いて戻ってきたのだな。しかたがない、お前達も我が家に戻ってくることを許す」
「……嫌だけど」
「僕も嫌」
子供達に断られるとは、想像もしていなかったのだろう。伯爵は目を丸くする。
「あたし達、辺境伯家の子だから」
「そうそう、今回だって、たまたまここにいただけだし?」
話を聞いてわざわざやってきたのだが、『たまたま』ここにいただけという建前は、手放してはいけないのだ。
貴族が、他の領地のことに手を出すのは許されていないので。
冒険者は奔放なものとわかっていても、実際に目の前でやられると腹が立つものらしい。
伯爵は足を踏み鳴らした。小物だ。ものすごい小物である。
そんな彼らのことを恐れていたのだ。
誰か自分の味方はいないのかと食堂内を見回した伯爵の目が、隅のテーブルでジュースを飲んでいたユリアとアーゲルに向けられた。
数回瞬きをしたかと思うとこちらに指を突きつける。
「お前達! お前達……ここで何をやっている? そうか、伯爵領に魔物が発生したと聞いて戻ってきたのだな。しかたがない、お前達も我が家に戻ってくることを許す」
「……嫌だけど」
「僕も嫌」
子供達に断られるとは、想像もしていなかったのだろう。伯爵は目を丸くする。
「あたし達、辺境伯家の子だから」
「そうそう、今回だって、たまたまここにいただけだし?」
話を聞いてわざわざやってきたのだが、『たまたま』ここにいただけという建前は、手放してはいけないのだ。
貴族が、他の領地のことに手を出すのは許されていないので。