転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
屋敷を出ていく前に、忘れ物はないかと確認しながらたずねたら、アーゲルはにやりとした。となると、アーゲルには考えがあるのだろう。
ユリアはアーゲルを信じていれば大丈夫だ。
「大丈夫?」
「大丈夫。にいちゃこそ……ごめんね。あたしがいなかったら、もっと大きくなるまで屋敷にいれたよね」
アーゲルだけならば、魔物をけしかけられたって充分対応できるのだ。彼がすぐに屋敷を離れると決めたのは、ユリアがいたから。
ユリアを守るために、彼は庶民と比較すればそれなりに恵まれたここでの生活を捨てようとしている。
「そんなこと言わないで。僕は、ユリアと再会できただけで嬉しいんだから」
なんだろう、胸が熱い。目がじわじわと熱くなってきたのを、慌てて擦って誤魔化す。
「行こう」
「うん!」
アーゲルが手を差し出し、ユリアはその手をしっかりと掴む。
屋敷の裏手からこっそり外へ。
「……わあ」
この世界に生まれてから、屋敷の外に出るのは初めてだった。ユリアは目を丸くして外を眺めている。
広くて青い空、白い雲。
道は平らにはなっているが、舗装されておらず、土が剥(む)き出しだ。
ユリアはアーゲルを信じていれば大丈夫だ。
「大丈夫?」
「大丈夫。にいちゃこそ……ごめんね。あたしがいなかったら、もっと大きくなるまで屋敷にいれたよね」
アーゲルだけならば、魔物をけしかけられたって充分対応できるのだ。彼がすぐに屋敷を離れると決めたのは、ユリアがいたから。
ユリアを守るために、彼は庶民と比較すればそれなりに恵まれたここでの生活を捨てようとしている。
「そんなこと言わないで。僕は、ユリアと再会できただけで嬉しいんだから」
なんだろう、胸が熱い。目がじわじわと熱くなってきたのを、慌てて擦って誤魔化す。
「行こう」
「うん!」
アーゲルが手を差し出し、ユリアはその手をしっかりと掴む。
屋敷の裏手からこっそり外へ。
「……わあ」
この世界に生まれてから、屋敷の外に出るのは初めてだった。ユリアは目を丸くして外を眺めている。
広くて青い空、白い雲。
道は平らにはなっているが、舗装されておらず、土が剥(む)き出しだ。