転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
計算は、まあ商店で買い物をした時にお釣の計算をするぐらいなら問題ない。というか、そのあたりは前世でもやっていた。
なんとかの公式を使えとか言われると困るが、たぶん、この世界の子供にはそこまでは要求されないはず。
字が汚いのは、身体が出来上がっていないからだ。鉛筆を持っても、手がぷるぷるとしてしまって線がぐにゃぐにゃになる。
「言いたいことはいろいろあるが――お前ら、もうちょっと常識を覚えろ、まずそこからだ」
「常識?」
「無詠唱で魔術を使うやつはいないし、あの結界はおかしい! まったく出会ったのが俺達じゃなかったら、それこそどこかに拉致されてたぞ」
あーとアーゲルが遠い目になったのを、ユリアは見逃さなかった。わかっていたつもりではあったけれど、すっかり頭から抜け落ちていた。
だって、生家では役立たず呼ばわりだったのだ。大切なことを教えてもらっていなくてもしかたがないではないか。
アーゲルは無詠唱魔術は見せないようにしていたし、短杖も使っているように見せていた。だが、あの村ではそんな余裕もなかった。
「まあ、いいや。ほら、行くぞ」
「行くってどこに?」
なんとかの公式を使えとか言われると困るが、たぶん、この世界の子供にはそこまでは要求されないはず。
字が汚いのは、身体が出来上がっていないからだ。鉛筆を持っても、手がぷるぷるとしてしまって線がぐにゃぐにゃになる。
「言いたいことはいろいろあるが――お前ら、もうちょっと常識を覚えろ、まずそこからだ」
「常識?」
「無詠唱で魔術を使うやつはいないし、あの結界はおかしい! まったく出会ったのが俺達じゃなかったら、それこそどこかに拉致されてたぞ」
あーとアーゲルが遠い目になったのを、ユリアは見逃さなかった。わかっていたつもりではあったけれど、すっかり頭から抜け落ちていた。
だって、生家では役立たず呼ばわりだったのだ。大切なことを教えてもらっていなくてもしかたがないではないか。
アーゲルは無詠唱魔術は見せないようにしていたし、短杖も使っているように見せていた。だが、あの村ではそんな余裕もなかった。
「まあ、いいや。ほら、行くぞ」
「行くってどこに?」