あおいくん、付き合って!
「あいつ、本当人気だよな~」

 さっきまで俺に新作ゲームの話を熱く語っていた幼なじみの(りく)が、女子に囲まれる日向葵を遠い目で眺めながらつぶやく。

「新学期から毎朝ずーっと、あーいうふうに女子に囲まれてるなんて。少女漫画の王子様みたいですげーよなあ」

「そう? 俺は全然そうは思わないけど」

「とか言って、蒼。お前、本当はめちゃくちゃうらやましいんじゃないの~?」

「べっつにー。朝からあのキンキン声で叫ばれたら鼓膜破れそうだし」

 最初から興味ないですって感じで、そっけなく返した俺。
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