トップアイドルは白衣の天使に恋をする
紗凪side

夕方

スマホが小さく震える

画面に表示された名前に、自然と表情がやわらぐ

陽貴くん

開くと、短いメッセージ

「今日はかなり遅くなりそうだから、先にご飯食べて寝てて」

その一文を、少しだけじっと見つめる

「……そっか」

小さく呟く

仕方ないって分かってる

仕事だし、忙しいのも知ってる

でも……ちょっとだけ、残念

正直な気持ちが、ふっとこぼれる

昨日も一緒に過ごして

今日も、どこかで少し期待していた自分がいた

「……ううん」

首を小さく振る

すぐに気持ちを切り替える

返信を打つ

「わかった無理しないでね」

送信

少ししてから、既読がつく

ご飯、どうしようかな

そのまま立ち上がる

どうせなら、帰ってきた時すぐ食べられるようにしておきたい

そう思って、軽く準備をして家を出る

――

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