トップアイドルは白衣の天使に恋をする
ふと、隣を見る。

陽貴くん。

グラスを軽く持ちながら、静かにみんなの会話を聞いている。

でも、ふとした瞬間に――

視線が合う。

少しだけ、優しく笑う。

その表情に。

胸が、じんわりと温かくなる。

ちゃんと。この場所に。

この人たちの中に。

「……ねぇ」

小さく声をかけると。

「ん?」

すぐに反応してくれる。

「今日、来てよかった」

素直にそう言う。

一瞬、少し驚いた顔。

でもすぐに――

ふっと、優しく笑う。

「だな」

短い一言。

でも、それだけで十分だった。

グラスの中の氷が、カランと音を立てる。

賑やかな笑い声。

美味しい料理の香り。

そして――

隣にいる、安心できる存在。

……幸せだな

そんなことを、ふと思った夜だった。
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