アンコールはリビングで
「……えっ!? 湊、それ……」

「プール押さえる時に、ついでに上の部屋も押さえといた。……俺が元デベロッパーだってこと、忘れんなよ」

「〜〜〜っ! もう、湊ってば……!」

完璧すぎる手回しに、凪は呆れたように笑いながらも、その頬は明らかに嬉しさで上気していた。

付き合って一年半。

一緒に旅行へ行ったことは何度かあるが、こういった予定外の急な外泊というシチュエーションは、凪の非日常感を煽るのに十分すぎるほどの効果があったようだ。

ドキドキしているのが伝わってくる彼女の様子に、俺の内心は最高にご機嫌だった。

「さっき軽くつまんだけど、まだ少し飲み足りねぇだろ。……メシはいいから、上のバーで少し飲んでから部屋行くか」

俺が提案すると、凪はコクンと嬉しそうに頷いた。

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