アンコールはリビングで
「……去年みたいな思い、凪にはさせたくなかったからな。……それに、俺自身が、凪の顔見ないと生きていけない体になってるだけだし」

「……もう」

不器用だけれど、これ以上ないほどストレートな愛情表現に、今度は私の顔が熱くなる。

湊はふっと口角を上げると、愛おしげに私の前髪を梳いた。

「昨日の朝のスープも……あの冷たいレモンの水も。全部、寝てる間に身体の底から力湧いてくる感じしたわ」

「疲労回復と腸内環境を整える特製メニューだからね。免疫力上げるには、日々の食事が一番なんだから」

「……マジで、凪のメシと看病、特効薬すぎ。……一生、頭上がんねぇわ」

彼は心底降参したように笑い、ふわりと私の髪を撫でた。

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