アンコールはリビングで
「えっ……写真って、パパラッチ?」
「そ。この前も、ツアーのダンス練習でスタジオに向かう時になんか後ろから気配がしてよ」
湊は箸を動かしながら、まるで『今日、コンビニで珍しいアイス見つけた』くらいの軽いテンションで言葉を続ける。
一方で、お茶碗を持っていた私の手はピタリと止まっていた。
「振り向いたら、街路樹の物陰になんか反射して見えたと思ったら、カメラ構えてんの。いやー、あんなのドラマの中だけかと思ったわ。怒りよりも、マジかよって面白くなっちまった」
ケラケラと笑いながら言う湊とは対照的に、私の背筋にはスッと冷たいものが走った。
「……今まで、そんなこと全然なかったよね……」
「そうだな。最近ありがたいことに、歌以外でも顔が売れてきたからな。なんか1枚でもプライベートの写真があると、記事が回って金になるのかもな。……有名税ってやつ?」
湊はお味噌汁を一口飲み、小さく息を吐いた。
「そ。この前も、ツアーのダンス練習でスタジオに向かう時になんか後ろから気配がしてよ」
湊は箸を動かしながら、まるで『今日、コンビニで珍しいアイス見つけた』くらいの軽いテンションで言葉を続ける。
一方で、お茶碗を持っていた私の手はピタリと止まっていた。
「振り向いたら、街路樹の物陰になんか反射して見えたと思ったら、カメラ構えてんの。いやー、あんなのドラマの中だけかと思ったわ。怒りよりも、マジかよって面白くなっちまった」
ケラケラと笑いながら言う湊とは対照的に、私の背筋にはスッと冷たいものが走った。
「……今まで、そんなこと全然なかったよね……」
「そうだな。最近ありがたいことに、歌以外でも顔が売れてきたからな。なんか1枚でもプライベートの写真があると、記事が回って金になるのかもな。……有名税ってやつ?」
湊はお味噌汁を一口飲み、小さく息を吐いた。