アンコールはリビングで
「いろいろって、早瀬くんのこと?」

「うん。……ちょっとね、担当アーティストを守るための、裏方の仕事をしてきたんだ」

俺が少しだけ疲れたように笑うと、華は「そっか」と優しく微笑み、俺の肩をポンポンと労うように叩いてくれた。

「ふふっ。でも、優太がそうやって頑張ってくれたなら、きっと早瀬くんも凪ちゃんも安心ね」

「……うん。あの二人、俺たちが思っている以上に、本当に真っ直ぐにお互いのことしか見えてないからね。……なんというか、放っておけないんだよ」

俺は買ってきたコンビニのスイーツをテーブルに置き、そのまま、少しだけ甘えるように華の肩にコテンと頭を預けた。

「……優太? どうしたの、くっついちゃって」

華が不思議そうに、でも嬉しそうに俺の髪を優しく撫でてくれる。

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