アンコールはリビングで
『――さあ、本日のゲストは、本日6月1日に待望の新曲『Melt』をリリースされました、早瀬湊さんです! 早瀬さん、よろしくお願いします!』
『よろしくお願いします。早瀬湊です』
イヤホンから聴こえてきたのは、昨日の夜、私に甘えていたのと同じ声。
けれど、そのトーンは全く違っていた。
落ち着いていて、知的で、隙のない大人の男性の声。
一人称も『俺』ではなく『僕』に切り替わっている、完璧な『表舞台の早瀬湊』の声だった。
『早瀬さん! 早速新曲聴かせていただきましたが……本当に素晴らしいですね! イヤホンで聴いていると、早瀬さんの艶やかな歌声が耳元で直接響いてきて、文字通り心も感覚も『溶けて』しまいそうになる……そんな圧倒的な色気を感じました! リスナーの皆さんもSNSで大熱狂ですよ!』
『はは、ありがとうございます。そう言っていただけると、僕としてもボーカルの息遣いやニュアンスに極限までこだわった甲斐があります』
『よろしくお願いします。早瀬湊です』
イヤホンから聴こえてきたのは、昨日の夜、私に甘えていたのと同じ声。
けれど、そのトーンは全く違っていた。
落ち着いていて、知的で、隙のない大人の男性の声。
一人称も『俺』ではなく『僕』に切り替わっている、完璧な『表舞台の早瀬湊』の声だった。
『早瀬さん! 早速新曲聴かせていただきましたが……本当に素晴らしいですね! イヤホンで聴いていると、早瀬さんの艶やかな歌声が耳元で直接響いてきて、文字通り心も感覚も『溶けて』しまいそうになる……そんな圧倒的な色気を感じました! リスナーの皆さんもSNSで大熱狂ですよ!』
『はは、ありがとうございます。そう言っていただけると、僕としてもボーカルの息遣いやニュアンスに極限までこだわった甲斐があります』