アンコールはリビングで
ブランチを片付けた後、私はなかなか手をつけられずにいた部屋の掃除と、夏へ向けての衣替えを始めた。
クローゼットの奥から衣装ケースを引き出し、冬物や春物の服を丁寧に畳んでいく。
「あ……」
手が止まったのは、ミントグリーンの軽やかなワンピースを手にした時だった。
今年の春、彼とガレリアプラザへデートに行った時に、湊が「それ、絶対似合うから着てみろよ」と言って買ってくれた思い出の服だ。
あの日、彼が出演していたドラマが放送中で人気が凄まじかったせいで、周りの人に気づかれそうになって大慌てしたっけ。
咄嗟にバカップルのふりをして誤魔化すために、私が急に湊のことを「はーくん♡」なんて呼んでしまって、後から彼にめちゃくちゃからかわれたのだ。
「ふふっ……あの時は本当に焦ったなぁ」
ワンピースを胸に抱きながら、私は思わずクスクスと笑ってしまった。
クローゼットの奥から衣装ケースを引き出し、冬物や春物の服を丁寧に畳んでいく。
「あ……」
手が止まったのは、ミントグリーンの軽やかなワンピースを手にした時だった。
今年の春、彼とガレリアプラザへデートに行った時に、湊が「それ、絶対似合うから着てみろよ」と言って買ってくれた思い出の服だ。
あの日、彼が出演していたドラマが放送中で人気が凄まじかったせいで、周りの人に気づかれそうになって大慌てしたっけ。
咄嗟にバカップルのふりをして誤魔化すために、私が急に湊のことを「はーくん♡」なんて呼んでしまって、後から彼にめちゃくちゃからかわれたのだ。
「ふふっ……あの時は本当に焦ったなぁ」
ワンピースを胸に抱きながら、私は思わずクスクスと笑ってしまった。